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PROJECTプロジェクト紹介

クラウドソリューション: Salesforce・kintone・AWS

2009年入社

SE

Sh.N.

Sh.N.

2019年入社

SE

Se.N.

Se.N.

2020年入社

SE

T.A.

T.A.

プロローグ

クラウドコンピューティングは、2010年前後に広まり始め、あっという間に世の中のスタンダードとなった。インフラの「専有」から「必要なときに必要な分だけ共有」への転換。柔軟な拡張を行ううえで制約からの開放といった特徴は、まさにイノベーションであり、IT業界のプレイヤーたちの在り方すら変革させるものであった。

それは、両備システムズにおいても例外ではなく、当初から各所で研究や実践が行われてきた。そして2021年、クラウドに関わる事業を一つに集約し、新しい事業部門 クラウドビジネスカンパニーが誕生。ここでは、現在のクラウドビジネスカンパニーを象徴する3つのサービスを取り上げ、それぞれの担当者の取り組みを深掘りしながら、その目指す姿に迫っていく。

黎明期から種を蒔いていたクラウドの躍進「AWS」

クラウドコンピューティングの黎明期、両備システムズの大きな柱である公共系ソリューションにおいては、情報セキュリティをはじめとしたリスクの面で、二の足を踏む自治体も少なくなかった。

そうした声を払拭し、安心をもたらしたのが「LGWAN連携基盤 R-Cloud Proxy(※)」シリーズをはじめとした、自社製のクラウドアクセスサービスだ。

これらを活用し、クラウドコンピューティングサービスの代表格とも言える「AWS(Amazon Web Services)」を担当するのが、もともとは車載器をはじめとした組み込み系出身という経歴を持つ、Sh.N.だ。

※R-Cloud Proxy: クラウドサービスを、自治体専用の総合行政ネットワーク(LGWAN)で接続する、両備システムズが提供するクラウドゲートウェイサービス

Sh.N.
Sh.N.

クラウドビジネスカンパニーでは、パブリッククラウドを活用した様々なソリューションを手がけています。私はAWSを担当し、お客様への提供に加えて、社内向けにも全社的な推進や教育、提案から利用に至るまでのトータルな支援を行っています。

大きな特長としては、自社でデータセンターを持っていること、そして長年の公共系ソリューションで培った総合行政ネットワーク「LGWAN」の知見があること、さらにそれらを組み合わせ自治体のシステムをセキュアかつスムーズに「AWS」と連携できること。地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の規約に則り、インフラ設定からアプリケーション構築までワンストップで行えるのは、全国でも稀な存在となっています。

ローコード/ノーコードでお客様のDX内製化「kintone」

両備システムズのお客様へのクラウドコンピューティング提案は、前述のAWSのような、いわゆる「IaaS(Infrastructure as a Service)」のみならず、 「SaaS(Software as a Service)」にまで及んでいる。

中でも、業務に合わせたシステムをお客様自身で作ることができるプラットフォーム「kintone」の注目度が高まっている。お客様自身でWebフォームが作れたり、データベースから帳票を出力したりなど、プログラミングの専門知識のないお客様でも自らDXを加速させることができるのが「ローコード」「ノーコード」で構成されている「kintone」の強みと言える。

その「kintone」に入社以来携わり、お客様の運用の効率化を支援しているSe.N.にその魅力を語ってもらった。

Se.N.
Se.N.

もともとパートナー企業から「興味ない?」と声をかけられ、触ってみて新時代を感じました。これが私と「kintone」との出会いです。現在は自治体と民需の両方をターゲットとし導入から保守まで支援しています。

お客様からのヒアリングをもとに構成を検討し、提案・機能開発を行うことはもちろん、管理者・利用者向けの研修インストラクターまでこなしています。

「kintone」は、ドラッグ&ドロップで画面が作れるからこそ、Se.N.をはじめとしたメンバーの支援により、しっかりと認識の齟齬をなくしていくことで、お客様の業務効率アップに貢献している。

Se.N.
Se.N.

最近は営業から「お客様からこういう要望があるのですが、『kintone』で解決できませんか?」という相談を受けることが多くなっています。そこに「kintone」の柔軟性を活かした、的確な解決方法を提案できた時にやりがいを感じますね。

Sh.N.
Sh.N.

実は両備システムズでは、「kintone」と「AWS」を連携させる仕組みもあります。

こうした連携を活用した提案もクラウドビジネスカンパニーとして一体化したことにより、さらに密に行えていますね。

業種別アプリやテンプレートをお客様にフィットさせる支援「Salesforce」

「ローコード」「ノーコード」のプラットフォームとして、もう一つの選択肢として挙がる「Salesforce」についても、両備システムズでは「kintone」と並行し、ほぼ同時期から実行可能性調査やプロトタイプ開発を進めていた。

T.A.
T.A.

「Salesforce」の特長は、業種別にアプリケーションやテンプレートが用意されているため、それをそのまま使えるということです。ただ、そのままではお客様の独自の文化だったり業務フローに合わず、可能性を引き出せないケースが多いことが現状です。そこで私たちがしっかりとSIerとして間に入り、お客様に合わせた仕組みにアップデートして提供していくというスタイルを採用しています。

近年ですと、コールセンター向けのシステムをはじめ、短期間かつ集中的に使う大規模システムで、「Salesforce Service Cloud」が大きな成果を挙げています。というのも、スクラッチ開発(※)で作っていては到底間に合わない、しかも失敗できないといったニーズに応えられる有力な選択肢になっているわけですね。

※スクラッチ開発: スクラッチは「棒で地面を引っかいて描いたスタートライン」という意味で、システムやアプリケーションを、パッケージソフトを利用せず、ゼロから開発すること。

Sh.N.
Sh.N.

他にも、「Salesforce」と「AWS」を組み合わせて、新型コロナワクチンの予約基盤を構築した事例もあります。接種券のレコードデータと、数百万人の住民データベースを連携させて、「AWS」上でフロント画面からバックエンド処理、さらには、各機関のシステムと連携するバッチまでを用意しました。クラウドコンピューティングの利点を活かして、規模に応じてスケールしていけるメリットが活きました。

「kintone」「Salesforce」ともに、前述した「LGWAN連携基盤 R-Cloud Proxy」により、総合行政ネットワーク「LGWAN」とのスムーズな連携が可能になっている。こうした幅広いソリューションの選択肢は、お客様の多様なニーズや状況に対応できる、両備システムズならではの優位性と言えるだろう。

最新技術の磨き方

ここまで見てきたように、クラウドビジネスカンパニーは、最新技術を武器に、社内外にとって頼られる存在となっている。そんな彼らのコアコンピタンスである最新技術を磨いていくうえで、どのようなインプットの機会を得ているかを聞いてみた。

Sh.N.
Sh.N.

「AWS」について言えば、私たちは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン社より全面的なサポートをしてもらい、新しい技術の情報や、各種教育コンテンツを展開してもらっています。

国内でのAWS Summitといったイベントはもちろん、ラスベガスで開催されるAWS re:Inventにも招待してもらい、カンファレンスやワークショップ、セッション受講などを通して、世界の最先端の知見を深めています。

こうしたインプットの理解をさらに深めるため、カンパニー内で説明会を開催し、視察結果を共有しています。

また、個人的にもシステムアーキテクトとしての勉強に励んでおり、「AWS Certified Solutions Architect - Professional」の資格取得に向けて、会社で契約している Udemy を利用して学ぶ日々です。

Se.N.
Se.N.

「kintone」を運営するサイボウズ社が、毎年秋、幕張メッセで「Cybozu Days」というイベントを開催しています。そこに自社ソリューションを出展するとともに、合間に他社動向をリサーチしたり、参加者の言動・データからニーズを探ったり、分析したりしています。それが技術面でも業務面でも、大きな糧となっている実感があります。

個人的な業務は開発からプロジェクトマネジメントの比重が大きくなりつつあるのですが、一方で、「kintone」の基本から応用まで、まだまだその神髄を調べ足りないという気持ちもあるので、自分の持てる知見を後輩に共有し、チームの底上げをしながら、誰にも負けないオールラウンダーになっていきたいです。

T.A.
T.A.

「Salesforce」の場合、イベントはサンフランシスコ。こちらも毎年参加し 情報収集を行っています。また「Salesforce」は、「Trailhead」というオンラインのコミュニティが非常に活発で、そこに登録し勉強していく中でステップアップできます。

私自身としては、「Salesforce」一辺倒ではなく、Vue.js・Next・Nuxtといったフロントエンドの技術と、「Salesforce」を組み合わせたソリューションを創出することで、他社との差別化を図れないかと画策しています。

今後の展開

時代の潮流に乗り、すでに大きな成果を生み出し続けているクラウドビジネスカンパニー 。
さらなる飛躍に向け、各メンバーはどのような想いを抱いているのだろうか。

T.A.
T.A.

クラウドコンピューティングの可能性はまだまだ尽きません。特に自分が担当する「Salesforce」は、その「ローコード」「ノーコード」の力で、既存のソフトウェアをリプレースしていくことでしょう。

そこで私が携わったソリューションを一つでも多く活用してもらえるように、スピーディーに開発していくことが当面の目標。従来優れた技術者にしか成し得なかったことが、ビジュアルベースに画面上でサクサク形になっていくわけですから、一つの革命です。

両備システムズは、これまで積み上げてきた資産がある分、そのアドバンテージを活かして、もっとお客様の業務を改善していくすごいものを作っていけるはず。

そのうえでは、「Salesforce」にも得意なこと不得意なことがありますので、私たちの持つ他製品とも補完し合いながら、提案の幅を拡げていきたいです。

Sh.N.
Sh.N.

T.A.の言うように、可能性は無限。むしろ、その拡大のスピードは尋常じゃなく、特に「AWS」は、ここ2年間だけでも新しいサービスが生まれています。ますますできることが増え、できないことが少なくなってきている、言わば「なんでもできる状態」なんです。

逆に言えば技術の制約がなくなってきている分、お客様の課題をしっかりと解決していくことに尽きるのだと思います。だからこそ、カンパニー内外でよりいっそう連携し、プロジェクトを横断して動けるような人財を増やしていくことが課題だと思っています。

Se.N.
Se.N.

T.A.も言っていましたが、「ローコード」「ノーコード」が転換させたパラダイムは、「システム会社=プログラミングができること」という図式をも変えていくでしょう。お客様の要求を固めたり、仕様を考えたりする力をプログラミングから切り離せるというのは、人財面での裾野を確実に拡げますし、これまで以上に豊かな個性が活躍できるフィールドになっていくはずです。

実際、両備システムズでは、地域のデジタル人財育成のため「クラウドエンジニア体験スクール」を開講し、社会人を対象に、「Salesforce」と「kintone」の使い方をレクチャーするなどリスキリングの試みも行っています。

これからもクラウドコンピューティングが切り拓く新たな地平を最前線で進んでいく所存です。

メッセージ

Sh.N.
Sh.N.

シンプルに一言、両備システムズは無限大です。皆さんの若い無限大の可能性で知恵を絞り、ともに無限大のシステムを作っていきましょう。

T.A.
T.A.

プログラミングができる・できないよりも、「世の中に役立つシステムを作りたい」という想いが重要になってきていると思います。今後、ローコード・ノーコードによって既存のソフトウェアがリプレースされていくと、ますますそれが顕著になっていくでしょうし、「自分が作って楽しい」という、ものづくりのやりがいよりも、お客様に喜んでもらえることを醍醐味に思える方が活躍していくと思っています。

Se.N.
Se.N.

システム会社だからといって、理系しか活躍できないってことはありません。何度も挙げられている、ローコード・ノーコード、そしてクラウドコンピューティングは、どんどんハードルを下げていることもあって、若いうちから活躍できる土壌が広がっています。研修やOJTも充実しているので、安心して両備システムズの門を叩いて、飛び込んできてください。

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