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PROJECTプロジェクト紹介

  • 株式会社リオス
  • Bus-Vision
  • 谷口 芳正
  • 2004年入社谷口 芳正
  • 営業株式会社リオス
    移動体ビジネス事業部 営業部
  • 平田 康之
  • 2005年入社平田 康之
  • SE株式会社リオス
    移動体ビジネス事業部
    システム開発・サポート部
  • 前川 雄祐
  • 2015年入社前川 雄祐
  • SE株式会社リオス
    移動体ビジネス事業部
    システム開発・サポート部
  • 上田 将平
  • 2015年入社上田 将平
  • SE株式会社リオス
    移動体ビジネス事業部
    システム開発・サポート部

プロローグ

路線バスは地方公共交通システムの要であり、人口減少と相まって、その維持が大きな課題となっている。一方で、ネット上では「はじめて乗るバスの難易度の高さは異常」などと、その利便性の低さが指摘されもしている。

実際、前乗りなのか後ろ乗りなのか、先払いか後払いか、交通系ICが使えるか否かなど、利用者を迷わせる要素はいろいろと頭に浮かぶ。さらにこうした問題以外にも、道路状況や天候に左右されがちなため、「時間通り来るのか」「いつ目的地に到着できるだろうか」という不安が、利用者を遠ざけているのは安易に想像できる。

交通事業を大きな柱とする両備グループとしても、「地方創生」を謳う両備システムズグループとしても、「バス離れ」は解決すべき課題であることは言うまでもないだろう。

そこで注目を浴びるのが、バスロケーションシステムだ。車載器との通信により位置情報を取得し、車両のリアルタイムな位置・状態を把握。リアルタイムに現在位置や到着予定時刻を利用者へお知らせするというもの。

バスロケーションサービス「Bus-Vision@バスロケ」は、「運ぶ」をもっと便利に進化させるサービスを提供する会社であるリオスが、いち早く取り組んできたソリューションである。

日本における「バスロケーションシステムという悲願」

「実はバスロケーションシステムの構想の歴史は、1970年代にさかのぼるんです。当時は、バスの停留所にセンサーをつけるというしくみ。当然莫大なコストがかかるので、ごく一部の導入にとどまっていたわけです。」長年リオスで「Bus-Vision@バスロケ」の営業を担当してきた谷口は語る。

そこから(十年単位で)停滞していたバスロケーションシステムの状況が打開されたのは2つの理由がある。一つは、1996年7月に国により策定された、高度道路交通システム(ITS: Intelligent Transport Systems)推進の指針の中に「公共交通運行管理」が挙げられ、課題感が明確に共有されたこと。そしてもう一つは、GPSをはじめとした携帯電話およびそのネットワークの機能向上・コストダウンにより、1970年代当時は難しかった構想の実現が見込まれたことだ。

日本初のサービス提供を成功。「バス離れ」に一石を投じる。

「まずは、グループ会社である両備バスや岡電バスで携帯電話網を用いた次世代バスロケーションシステムの実証実験を行い、2000年代初めには日本で三本の指に入る台数を誇るバス会社にて、日本初のサービス提供を成功させました」。

悲願とも言えるバスロケーションシステムの実現だが、実際、バスの現在位置の見える化は、「バス離れ」に有効なのだろうか。谷口は「当時導入路線の利用者からアンケートを採ると、『月に3~5回は利用回数が増える』という回答がもっとも多かった。」という。

「新しいあたりまえ」のためにクラウド化へ

国の様々なバス会社への導入を行い、「バス離れ」への効果が見えてきた2000年代に入ると、リオスはバスロケーションシステム「Bus-Vision」において日本初のクラウド化を目論み始める。その開発プロジェクトを担う平田は「導入することで劇的にバス会社の売上が上がるというものではないが、一社でも多くのバス会社に導入することで『バスは不便』という認識を覆していける。」というビジョンを描いたという。

平田は実際の利用者、バス会社へのヒアリングを重ねる中で、バスの現在位置のみならず、路線やダイヤとの紐付けによるさらなる利便性を追求。

運転手さんの負担を増やさずに、機能を増やす

「そのためにはバスからの位置情報に加えて、ルートや次の停留所の情報を収集する必要がある。かといって運転手の負担は増やすわけにはいきません。バスの料金・車内アナウンスのシステムと連動する車載器、通信プログラムの開発から始めなくてはならなかった。」と平田は振り返る。

「10名弱の開発体制で多くのことをまかないながら、初期導入に名乗りを上げてくださった複数のバス会社ごとにカスタマイズを行い、機能を充実させていきました」。その成果は、2014年までに10社に届く導入実績が物語っている。

地方創生を、この手の中に

そして谷口が「実証実験をしていた頃からの個人的な目標」だという、両備バスへの本格導入の話が浮上する。そこで2015年にプロジェクトへ加入した前川と上田が、それぞれ通信プログラム、アプリの開発を一手に引き受けることになる。

特に上田はデジタル・ネイティブならぬ「バスロケ・ネイティブ」とも言える世代であり、地元の路線バスでリオスの開発したバスロケーションシステムに触れており、新卒採用説明会でそれを知って以来、「Bus-Vision@バスロケ」の開発を志望していたという。「社会インフラを担うって、単純にかっこいいじゃないですか。」と上田は笑う。

また、通信プログラムを担う前川は、「両備バスは高速バスもラインナップしているので、岡山のみならず、東京大阪で勤務するバスロケサポート部隊とともに、エンドユーザの声を集め試行錯誤しながら開発していきました。」と語り、その「ワイガヤ」な様子が伝わってくる。

バスロケはまだ黎明期。大きな可能性を秘めている。

こうして、黎明期からのノウハウを結集したかたちで、2017年春、両備バスでの「Bus-Vision@バスロケ」サービスが稼働。新しい機能が新しいバス利用者を呼び込めるレベルにまでサービスを充実させた。「今回の場合、『次発予測機能』でノンステップ/ワンステップバスの違いまで通知できますし、さらには、『運行予定』の見える化によって、話題の不定期運行バス『さいバス』『ソラビ』も、皆さんが『Bus-Vision』を活用することで巡り会えますよ。」と平田は言う。

「両備グループの社員たちはもちろん、個人的な知り合いも活用してくれて、『画面見やすいな』なんて声が直接聞けています。『社会インフラ』を担う実感がここまでダイレクトなのはすごいこと」と上田は微笑む。

一方の前川も、「ITSは、公共車両優先システム(PTPS:Public Transportation Priority System)や、今話題の自動運転にもつながっていく大きなコンセプト。『Bus-Vision@バスロケ』もまだまだ大きな可能性を秘めています。」と、「バスロケはまだ黎明期」という想いを抱いている。

谷口は「路線バスが社会インフラなのは、日本だけじゃなく世界も同じ。現在全国シェアの首位を争っている状況だが、日本一の次は世界を目指す。」と意気込む。「地方創生」の道は、「忠恕」を合い言葉に世界創生につながっていくに違いない。

Bus-Vision 編

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