運行情報提供アプリ「Bus-Vision(バスビジョン)」水島臨海鉄道の利便性と緊急時を含めた安全性の向上を目的に導入

株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:松田 敏之)は、水島臨海鉄道株式会社(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:伊東 香織、以下 水島臨海鉄道)の水島地域と倉敷市の中心部を結ぶ鉄道へ、運行情報をリアルタイムに確認できるロケーション管理システム「Bus-Vision(バスビジョン)」(以下 当サービス)を、お客様の利便性(日本語・英語)と緊急時を含めた安全性の向上を目的に導入しました。

当サービスは、列車の運行状況をスマートフォンやパソコンを使って、現在位置や到着予定時刻を簡単に把握できるサービスを提供しています。GPS位置と運行計画を紐づけることにより、システム運用における運行管理者や乗務員の負担を軽減しています。

左)アプリケーション利用イメージ、右)管理画面による運行状況確認の様子

水島臨海鉄道について

水島臨海鉄道 倉敷市駅

美観地区で知られる倉敷市中心街と水島臨海工業地帯を結ぶ、旅客と貨物の輸送を担う水島臨海鉄道は、昭和 18 年に旧三菱重工水島航空機製作所の手で開業され、戦後昭和27年に倉敷市交通局が運営する公営鉄道となり、昭和45年に国鉄(現JR貨物)、岡山県、倉敷市等の出資により第3セクター形式の企業として設立されました。倉敷市の中心部と水島地域を約20分間で結ぶ公共交通機関として旅客営業を行うほか、東水島駅を拠点とした鉄道コンテナ輸送を中心に貨物営業を展開しています。

課題と背景

水島臨海鉄道株式会社 運転区 武田様

水島臨海鉄道水島本線は、沿線住民の日常生活を支える重要な公共交通機関です。しかし、旅客列車や貨物列車、臨時列車などの接近を知らせる表示や放送設備が整備されておらず、安全面での対応が急務となっていました。また、沿線には倉敷美観地区などの観光地があり、さらに国際貿易港である水島港周辺にはグローバル化が進む大手企業も立地しています。こうした背景から、訪日外国人への英語対応の必要性も高まっていました

導入の決め手

水島臨海鉄道株式会社 保全室 高尾様

デジタルサイネージによって列車(貨物・旅客)の接近情報や到着時刻、遅延状況などを表示できることに加え、訪日外国人への英語対応が可能である点です。また、放送設備の整備により列車接近放送などが行えることで、利便性と安全性の向上が期待できることも重要な要素でした。さらに、当サービスは運転手が位置情報送信装置を持ち込む運用方式を採用しており、車両への工事が不要なため、臨時列車などの不定期運用にも柔軟に対応でき、コスト面でも優れている点が導入の決め手となりました。

導入の効果

導入後は列車の接近状況を把握できるようになったことで、列車をのぞき込むお客様がいなくなり、安全性の向上につながっています。また、現在運行している列車の状況を、アカウントを持つパソコンから確認できるようになったため、運行管理が容易になりました。さらに、これまで遅延や運休などの緊急情報を発信する手段がありませんでしたが、今後は駅のホームだけでなく、WEB上でも情報を確認できるようになるため、利用者にとってより便利で安全なサービスの提供が可能となりました。

左)英語対応されたデジタルサイネージ、右)倉敷市駅設置の様子          

今後の期待

水島臨海鉄道株式会社 安全推進室長 中村様

当システムはバスの運行情報を提供するアプリとして開発されていたため、鉄道用の仕様ではありませんでしたが、今回の導入では鉄道用に仕様を変更いたしました。今後は、さらに鉄道の運用や管理等に寄り添ったシステム開発を期待します。また、システムから得られる運行実績データの分析・活用等によって、より一層のお客様へのサービス向上を図ってまいります。

水島臨海鉄道株式会社 会社概要

水島臨海鉄道 本店

社名 :水島臨海鉄道株式会社

本店所在地 :岡山県倉敷市水島東栄町 12-46

代表者 :代表取締役社長 伊東 香織

設立 :1970 年 2 月

資本金 :850 百万円

事業内容 :貨物鉄道運送、旅客鉄道運送

コーポレートサイト:https://www.mizurin.co.jp/index.html

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株式会社両備システムズ 共創ビジネスカンパニー モビリティソリューション部 
電話:086-200-0700