全国で初「子育てワンストップサービスとLGWANの接続」と 「署名検証」の2つのサービスを自治体に向け提供開始 (株式会社両備システムズ)
2017年夏より「マイナポータル」で提供が開始される子育てワンストップサービスとLGWAN(エルジーワン:総合行政ネットワーク)を結ぶ「LGWAN-ASP Proxyサービス」と「署名検証サービス」を全国の自治体に向けて提供を開始いたします。
「LGWAN-ASP Proxyサービス」は、直接接続することができないLGWANとインターネットを結ぶサービスで、LGWAN環境にあるパソコンから、インターネット環境にある子育てワンストップサービスの利用を可能にします。また「署名検証サービス」は、各種申請に必要な署名の検証環境を独自に準備することなく、受け取った申請書の電子署名を検証することができるサービスです。
今回、当社が提供する「LGWAN-ASP Proxyサービス」は、自治体向けのサービスとしてすでに導入実績もあり、自治体情報セキュリティ対策への対応も配慮された、安心してご利用いただける環境です。なお、2月17日(金)より、自治体からのサービス利用仮申込受付を開始しています。
LGWAN-ASP Proxyサービス 特長
通常、LGWAN環境は自治体間のみで使用する閉ざされた環境にあるため、一般のパソコンからインターネットにあるサービスを利用することはできず、自治体はLGWAN環境のパソコンと、インターネット環境のパソコンを別々に準備する必要がありました。今回提供する「LGWAN-ASP Proxyサービス」を利用することにより、LGWAN環境にあるパソコンからインターネット環境にあるサービス=「マイナポータル」で提供される「子育てワンストップサービス」を直接利用することができます。
これにより、住民は窓口に出向くことなくさまざまな手続き(※1)を自宅のパソコンから一括で申請できるようになり、自治体はサービスの登録や申請データの受理・住民への通知などを直接実施することが可能となるため、業務の効率化やミスの削減が期待でき、手続き完了までの時間も短くすることができます。
※1:子育てワンストップサービス開始時は「児童手当」「保育」「ひとり親支援」「母子保健」の4制度が利用できます。
署名検証サービス 特長
自治体が受け取った申請については、マイナンバーカードで電子署名されているデータを検証し、その真正性の保証や本人確認が必要となりますが、「LGWAN-ASP Proxyサービス」と同時に提供する「署名検証サービス」を利用することで、独自の検証環境を準備することなく署名の検証が可能です。
今後について
LGWANとインターネット接続を仲介するサービスは、現在当社のみが提供している自治体向けサービスです。
この既存サービスは自治体での使用実績もあり、その環境を利用することによって比較的安価で短期間での導入が可能です。今夏のマイナポータル開始までに、新しく環境構築を図る必要がなく早期にサービスインできることから、マイナンバーカード普及の一助としていきます。
初年度目標:全国約1,700の自治体に対し、新たに500件の導入を目指します。
当社提供の自治体既存システム
2014年に、LGWAN回線を利用した自治体職員専用のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「zichinowa(じちのわ)」の無料提供を開始。「zichinowa」は、LGWANに接続可能な職員であればどなたでも利用していただけます。
2015年には、「zichinowa」上で株式会社セールスフォース・ドットコムのCRM(※2)アプリケーションとクラウドプラットフォームを利用できる連携基盤の提供を開始。システム構築・アプリケーションサービスを安心・安全かつ容易に利用でき、モバイルを活用した住民と行政をつなぐサービスを安価に構築できる環境を提供しています。
※2:株式会社セールスフォース・ドットコムのCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)とは、情報システムを用いて顧客の属性や接触履歴を記録・管理し、それぞれの顧客に応じたきめ細かい対応を行うことで長期的な良好な関係を築き、顧客満足度を向上させる取り組み。また、そのために利用される情報システム