両備システムズ、医療機関向けクラウド版統合参照ビューア「HyMarks DARTS」の提供を開始 ~院内に散在するデータを一元管理し、データの瞬時閲覧を支援~

株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市北区、代表取締役社長 松田敏之、以下 当社)は、医療機関向け診療支援システムとしてクラウド版統合参照ビューア「HyMarks DARTS(ハイマークス ダーツ)」を2025年7月より提供開始しました。「HyMarks DARTS」は、医療機関の各種データを一元管理することで、院内オペレーションの改善と、正確でスピーディな診療を支援いたします。

なお、2025年7月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2025」に出展いたします。

開発背景

医療の現場では、放射線や内視鏡等の画像データやレポート、各種検査記録のデータ、同意書やリハビリ関連書類、薬剤情報等、患者の診察・治療にかかわる膨大なデータが取り扱われています。病院規模やオペレーション上の都合で紙情報による運用が残っていたり、複数の部門システムのある病院では各部門システムから生成されるデータが散在していたりと、データ管理の煩雑化と診察時に参照データが効率的に閲覧できないという点に課題がありました。

このような課題を解決するため、院内全体の情報を共有する仕組みとして、2014年から統合参照ビューア「HyMarks DARTS」として提供を開始し、2025年6月現在で40医療機関でご利用いただいています。この度「医療DX令和ビジョン2030」の病院の電子カルテシステム等のクラウド化方針にそって、クラウド版統合参照ビューア「HyMarks DARTS」を新たに提供開始いたしました。

クラウド版統合参照ビューア「HyMarks DARTS」サービス概要

特徴

1.診療の経過を直感的に俯瞰できるマトリックスビュー

紙書類から検査画像、検査結果データ等「HyMarks DARTS」に集約されたデータは、横軸を日付、縦軸を文書種類とする二次元マトリックスでサムネイル表示されます。いつ、どんな診療情報が記録されているか全体を俯瞰し、直感的に把握することができます。すべての情報を同じ操作で確認できるので、スピーディな診察が求められるなかで導入済みの部門システムをそれぞれ動作するよりも必要な情報を素早く確認できます。

1.診療の経過を直感的に俯瞰できるマトリックスビュー

マトリックスビューの画面イメージ

2.個々で必要な情報を絞り込み可能なフィルター機能と操作性

職種や業務に合わせて見たい画像や書類を絞り込んで表示させるフィルター機能を備えています。絞り込み設定のリストは、病院全体で共通のものだけでなく、医療従事者個人ごとに設定して登録しておくこともでき、業務に直結する情報のみ表示することで、効率化を実現します。

また、パソコン操作が苦手な職員でも直感的に操作しやすい画面UIとなっているため、医師だけに限らず、看護師、検査技師、医事課職員など多職種の職員にもご利用いただだけます。これにより、多職種間での情報共有化を促進し、院内全体のDX化のツールとしても活用できます。

3.タイムスタンプによる原本化

厚生労働省の電子保存ガイドラインに記載されたカルテ保存三原則を満たすための「長期署名」に対応したタイムスタンプを付与することで、スキャンした書類データに原本性を持たせることが可能です。原紙を保管するスペースが不要になり、長期保存が必要な文書も安全で適切に保管することで院内全体のペーパーストックレス化に貢献できます。

また、事業継続対策(BCP)として電子カルテに入力した「診療記録」を毎日「HyMarks DARTS」に取り込むことで、電子カルテのバックアップとして緊急時(サイバー攻撃、マルウェア感染、自然災害等)にも医療を提供できる仕組みとして活用できます。

今後の展望

さらなる機能強化に向けて「生成AIサービス」との連携を進めており、これまで文書管理システムやファイリングシステムが苦手としていた条件抽出について、生成AIを活用したシステムを2026年頃の実用化を目指して取り組んでおります。

【販売目標】
2030年末まで200団体の導入を目指します。

HyMarks DARTS 製品サービスページ

https://service.ryobi.co.jp/healthcare_solution/hymarks-darts/

このページに関するお問い合わせ

株式会社両備システムズ 広報部
TEL:086-264-1311