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INTERVIEW #02チャレンジのトビラを 開いた社員
SE、教育担当を経て、
働くママへのトビラを開く―
大学では地球科学を学び、卒業後は院への進学も考えるほど、研究が好きでした。でも「早く社会に出て経験を積みたい」という思いが強かったことに加え、結婚、出産という自身のライフイベントを考えたとき、いち早く最前線で活躍したほうが良いと思い直したんです。学部と修士で最短2年の違いも、キャリア設計上は大きな意味を持つと判断し、就職することを選びました。
両備システムズ入社後は、地図データを活用し固定資産税を算出する行政システムの開発・運用保守を担当。全国の市町村が顧客で、九州、四国、関西、関東とさまざまな地域を訪れる機会がありました。岡山出身の私にとって、初めての土地に行き、その地域の地図データに触れることはとても興味深く、楽しみながら仕事に取り組んでいました。
最前線のエンジニアとして求められるのは、技術力の向上と業務知識の習得。そこで私は、上司の勧めもあり、積極的に資格取得に励みました。オラクルマスター、ITパスポート、基本・応用情報技術者、さらには測量士補といった資格を取得し、知識を体系的に学びながら実務に活かしていきました。特に、同期の誰よりも早く資格を取得することで、自分の成長を実感し、さらに学ぶ意欲が高まるという好循環が生まれました。
こうして最前線の開発業務に没頭していた私に、入社6年目で異動の辞令が下りました。次の役割は「教育担当」。それまでとはまったく異なる職種への転身に戸惑いはありましたが、新たな挑戦へのワクワク感もありました。
今振り返ると、自然と「教える」ことに惹かれていたんですね。プレゼンやデモの場で「分かりやすい」と評価されたり、後輩を指導する中で成長をサポートする喜びを感じたり。社内外のセミナーにも積極的に参加し、教育担当の方々に可愛がってもらう機会も多かったことから、知らず知らずのうちに「教育」という分野に興味を持っていたのだと思います。
教育担当になって感じた大きな魅力の一つは、「教えることが最大の学びになる」 という事実。知識を人に伝えるには、自分が深く理解している必要があります。開発の現場で培った技術を活かしながら、自分自身も学び続けることで、教育とエンジニアリングの相互作用を実感しました。
もう一つのやりがいは、「人の輪が広がること」 です。教育担当として研修を企画・実施し、各事業部門と連携をとる中で、社内のつながりがどんどん増えていきました。さらに、毎年50~70名の新入社員を2カ月間指導し、その後も彼らが成長していく姿を見守ることができるのは、教育担当冥利に尽きます。配属後も連絡をくれる後輩がいたり、活躍を耳にしたりするたびに、支援する立場としての喜びを感じています。
SE時代に積極的に資格を取得していた経験が、教育の場でも役立ちました。教育担当になってからも技術力維持を意識し、上位資格を取得。そうすることで、「背中で語る」ことができ、受講生のモチベーション向上につながりました。実際に、「N.M.さんの資格対策講座のおかげで合格できました!」と年上の社員から感謝されることもあり、資格取得を通じて組織全体のスキル向上に貢献できていると実感しています。
今後の目標は、研修のさらなる改善、社員がチャレンジし続けられるキャリアパスの見直し、長期的なキャリアプランの提案です。特にキャリアプランは、30代・40代・50代といった節目ごとにワークライフバランスを振り返りながら見直せる仕組みを作ることで、社員が長く活躍できる環境を整えたいと考えています。
また、私自身も仕事と家庭の両立というテーマに向き合っています。2016年春から産休・育休を取得する予定ですが、その経験を通じて「働くママのロールモデル」となることも、今の私にできる重要な役割だと考えています。資格取得のときと同じように、実際に行動し、周囲に示すことで、後輩たちの道標になりたいと思います。
最前線で技術を磨いた経験を活かし、支援する立場として組織の成長を後押しする。この新しい挑戦の中で、これからも学び続け、貢献し続けていきたいと思います。
就職活動に限った話ではありませんが、情報は足で稼いでください。ついついインターネットですべて得たつもりになりがちですが、最も肝となる情報はその場に行かないと得られないものですから。
いろいろな人に就職に関するアドバイスを聞くのは良いことですが、必ず自分で汗をかいて追求してみて欲しいです。そして、言い訳や逃げ道を作ってしまわないように、自分で道を選び取ることが大切です。
あと、就職活動って、別に学校のテストみたいな合格不合格っていうものじゃないから、面接をはじめとした選考は、企業も別に完璧な模範解答を求めているわけじゃないんですね。むしろ、型にはまっていては評価しようがないので、「あなたらしさ」を発揮したほうが絶対良い。実は私も当時、模範解答を追いがちだったんですけど(笑)。