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INTERVIEW #03チャレンジのトビラを 開いた社員
未経験からSE、営業、
ママへのトビラを開く―
私は2010年と2013年に産休・育休を取得し、現在は二人の子どもを育てながらSEとして「R-STAGE※」パッケージの開発に携わってきました。育休中も勉強を続け、2010年には基本情報技術者、応用情報技術者、プロジェクトマネージャ、2013年にはネットワークスペシャリストの資格を取得しました。SEという仕事が自分にとって天職だと感じるのは、こうした学びの機会を与えてくれる環境に恵まれたからです。
もともとは福祉を専攻していたため、プログラミング経験がないまま新入社員研修に参加。苦戦したのを覚えています。特に、基本情報技術者試験は午前問題の時点で諦めるほどの難しさでした。それでも、実際の業務を通じて経験を積むことで、1年後には一つのシステムを組めるまでに成長できました。
最初に担当したのは、自治体向けの福祉系パッケージ「R-STAGE 福祉情報」。全国展開に向けた新規開拓が本格化するタイミングで、私は千葉県の自治体案件を担当することになりました。調査段階から関わり、そのまま導入のメイン担当を任されたのは入社4、5年目のこと。ノウハウもナレッジも確立されていない状況で、手探り状態の中での挑戦でしたが、導入は大成功を収めました。この経験はSEとしての自信につながり、大きな転機となりました。
※地方自治体様向けソリューションパッケージ
そんな私に、思いがけないキャリアの転機が訪れます。「R-STAGE 福祉情報」を全国展開するにあたり、営業方針を策定し、推進する役割が必要となり、私に営業への異動の話が持ち上がったのです。まさに寝耳に水。不安もありましたが、新たな挑戦を受け入れる決意をしました。
SEと営業では、仕事内容はもちろん、システムに対する視点も大きく異なります。SE時代は、システムの開発や納品に集中していましたが、営業では、アポイント、製品・サービスの紹介、提案、予算確保、見積もりまで、システム導入の前段階すべてを担当。これにより、システム開発の背景やお客様のニーズをより深く理解することができました。
全国を飛び回りながらデモを行う中で、開発現場では見えにくかった「顧客満足」を肌で感じることができ、「お客様の本当に求めるシステムとは何か?」を意識するようになりました。その結果、「R-STAGE 福祉情報」は全国の自治体に広がり、営業としてのやりがいを実感できるようになったのです。
営業活動を経て「R-STAGE 福祉情報」が全国で導入されるようになったタイミングで、私は再びSEとして現場に戻ることになりました。営業経験を通じて広がった視野は、SEとしての業務にも大いに役立ちました。お客様の本当のニーズを引き出し、予算や工数とのバランスを考えながら、最適なシステムを提供するスキルが身についたと実感しています。
そんな中、私は妊娠・出産を経験。しかし、「仕事を辞める」という選択肢はありませんでした。むしろ、「いかに仕事と家庭を両立させるか」を真剣に考えるようになり、復職後は「定時帰りがマスト」という制約のもとで、業務の効率化や齟齬のないコミュニケーションを徹底。その結果、仕事の生産性が向上し、限られた時間の中でも成果を出せるようになりました。
とはいえ、私がこうして働き続けられたのは、周囲の理解と協力、そして柔軟な働き方を支える制度があったからこそ。今後は、ママSEの先陣として、後輩たちに「さまざまな選択肢がある」ことを示し、キャリアとライフの両立をサポートしたいと考えています。
「人々の生活の役に立ちたい」という想いから福祉系システムに関わってきました。SEとしての経験も、営業としての経験も、現在の「R-STAGE 福祉情報」のさらなる発展も、そして私自身の家族との生活も、すべてこの想いの延長線上にあると感じています。
私たちの会社には、仕事と生活のどちらも大切にできる環境が整っています。私自身も、小学校に上がる子どもとの時間を大切にするため、短時間勤務制度の活用を考えています。
SE、営業、そしてママSE。この経験を活かしながら、今後もキャリアとライフを両立させ、次世代へとつなげていきたいと思います。
私は面接官もやっているのですが、応募者に伝えているのは、「両備システムズは全国的に見れば、決して知名度は高くないかもしれません。でも、そんな会社の中に日本一がいくつもあるっていうのはワクワクしませんか」ということ。
それは、大きな仕事ができるお客様・体制・資金力があるというおもしろさと、社内の風通しがよかったり、若いうちから意見を汲んでもらえたりといったフットワークの軽さを両立できているからだと思います。
そして何より、まだ成熟しきった会社組織ではありませんから、自分が会社を成長させられる、ともに明日の会社を作っていけるという実感があります。私自身、入社当初から手がけている「R-STAGE」も10年で10倍以上の規模になっており、その成長をすぐそばで目の当たりにできたのは、貴重な経験だったと実感しています。
次のステージは、両備システムズを全国区にしていくこと。ともにそんなチャレンジを楽しみましょう。